園長のひと言 (10月)

 
               (社)北海道私立幼稚園協会発行「Kamarado」第13号 コラムより

 紅葉が進み雪虫が舞う今日この頃です。
各幼稚園は平成21年度園児募集で忙しく、又発表会も近づいている園があるのではないかと思います。
二学期は一番長い学期、汗を流して子どもと遊んだ残暑、「いつまで暑いの」と少し前まで云っていたと思ったら、急に寒くなり、長袖はどこだ、ストーブは動くかと冬支度を始めます。
外を見ると5時、暗くなっています。「えー もう暗いの、まだ5時だよ」と先生方はつい大声を出しています。

 何年か前、子どもと教室で遊んでいる時、大声を出して笑いました。そこにいた男の子に「園長先生も笑うんだね」「えっー園長先生だって笑うよ」
「園長先生は声出して笑っていないよ」「ここにいつもシワがでてる」と目の間を指さす男の子がいました。
先生達には、幼稚園では笑顔と云っているし、園長も笑顔で子どもの前に出ていた筈なのに、子どもから見ると、笑顔とお腹から出る笑い声は違うんだ。
子どもは、笑い声がいいんだ。

子どもがよく云う言葉の中に「うちのママは私に話しをしている時、電話がくると“ハーイモシモシ”の声がすっごくやさしいんだよ」すると別の子が「やさしいのじゃないよ、気取っているんだよ」
「園長先生、うちのママね、けいたいがなってポケットから出すでしょう。それでパパだったら「なんだパパだ」って云うんだよ、おもしろいでしょう」
その時先生はどんな反応をしますか。「えー パパかわいそう」「それはおもしろいねー」と子どもと一緒に笑う。
云った子は、パパかわいそうと云いたいのか、ママそんな事云ってはだめだよと云いたいのか、ママっておもしろいでしょうなのか、その場で判断しなければなりません。
私自身、息子と一緒に大笑いした事はあまりなかったように思います。

 子どもに小言を云うより、一緒に声を出して笑う家庭、先生がいいですね。